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アキレス腱断裂|clila疾患情報

目次

アキレス腱断裂とは

原因

相談の目安

疫学的整理

症状

診断の方法

治療法

予防法

 

アキレス腱断裂とは 

 アキレス腱(Achilles’s tendon、踵骨腱)とは、腓腹筋・ヒラメ筋(下腿三頭筋)と踵骨をつなぐ人体で最大の腱です。起立や歩行などで緊張と弛緩を繰り返し、特に踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの動作で大きな力がかかり、断裂します。

 

*スポーツによる受傷

バトミントン、バレーボール、サッカー、テニス など

原因 

 アキレス腱の変性を基盤にして、外傷などを契機に発生するといわれている。エビデンスは高くないが、高脂血症やステロイド、一部の抗菌薬などがリスクとなるという報告もある。
 

相談の目安 

 受傷時には、「アキレス腱を棒で叩かれた感じ」「後ろから蹴られた感じ」「ボールが当たった感じ」などの衝撃を感じることが多く、「音がした」など、断裂した時の音を自覚することもあります。受傷直後は受傷肢に体重をかけることができずに転倒したり、しゃがみこんだりしますが、しばらくすると歩行可能となることも少なくありません。歩行が可能な場合でも、つま先立ちはできなくなるのがアキレス腱断裂の特徴です。このような症状が認められた場合には受診が必要です。

 

疫学的整理 

 30-40代の男性に最も好発し、スポーツ時の受傷(60-81%)が多く認められます。50代以降では、日常活動中の受傷も多く認められます。加齢に伴う退行変化がアキレス腱断裂のリスクファクターとなります。また、高脂血症や腎機能障害、薬剤(抗菌薬、ステロイド)との関連があるという報告もあります。

 

症状 

 断裂部の痛みがある場合が多いですが、痛みの程度は軽い場合も多く、歩行が可能な場合もあります(全体の1/3程度)。左右を見比べると、アキレス腱のレリーフが消失していることが分かり、触ると断裂部に陥凹を認めます。皮下出血は、全体の1/4程度に認められます。

 

診断の方法 

診療科目

スポーツ整形外科または整形外科

 

病歴からアキレス腱断裂が疑われる場合には、まず診察室での徒手検査を行います。Simmonds test(腹臥位で、膝関節を伸ばした状態で足関節を台の端から出し、下腿三頭筋の部分を強く握り、足関節が底屈しなければアキレス腱が断裂していることが示唆されます)や、Simmonds-Thompson test(腹臥位で、一般的には膝を90度屈曲した状態で、下腿三頭筋の部分を強く握り、足関節が底屈しなければアキレス腱が断裂していることが示唆されます)が一般的に行われます。

また超音波検査もアキレス腱断裂の診断において有用です。断裂部では、腱の連続性が絶たれており、低エコー像が認められます。

MRIも診断には有用ですが、必須ではありません。断裂部では、T2強調画像で、高信号が認められます。

レントゲン検査では、アキレス腱断裂そのものの描出は不可能ですが、アキレス腱断裂を示唆する所見や付着部剥離骨折の有無を確認することができます。 

 

治療法 

 手術を行う方法(手術療法)と、装具などで保存的に加療する方法(保存療法)があります。いずれの方法においても、一般的には、若干の筋力低下や足関節可動域の低下は残るものの、日常生活に問題ない程度までは改善します。レクリエーションとしてのスポーツは可能な場合が多いですが、トップアスリートでは元のレベルでの競技復帰は難しいことがあります。

 

・手術療法 

 直視下縫合術や経皮的縫合術があり、いずれの方法においても、一般的には保存療法と比較して再断裂率が低い(3.5-4.8%)と報告されています。基本的には、手術の後にも、一定期間ギブス固定や装具などで、足関節底屈位を保つ必要はありますが、手術をしない場合に比べると、仕事など日常生活への復帰時期は早いと言われています。しかし、創部感染等の合併症を認めることもあります。

 

・保存療法 

 数週間、足関節底屈位にて、ギブス固定や装具固定を行います。手術療法と比較して、合併症は少ないが、再断裂率が高い(8.8-12.6%)と言われてきましたが、厳格な管理と良好な理解の下に、早期に運動療法を行うことで、手術療法と差がない程度まで再断裂率を下げることができるとの報告もあります。

 

予防法

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(参考文献)

日本整形外科学会/日本整形外科スポーツ医学会監修

アキレス腱断裂診療ガイドライン2019 改訂第2版 南江堂

 

 

 

 

 

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