子宮筋腫はどこで相談すべき?失敗しない子宮筋腫の病院の選び方

子宮にしこりのようなものができた、子宮筋腫になったらすぐに手術が必要か不安、どのように病院を選べばよいかわからず悩みを抱える女性は少なくありません。

そこで、今回は子宮筋腫がどういったものかふれたうえで、検査や治療を行う病院選びに役立つポイントを見ていきましょう。

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、女性の約4人に1人でみられる子宮の壁にできるしこりのことです。

無症状のまま、健診や妊娠を契機に偶然発見されることもあります。
しこりといっても子宮筋腫の多くは悪性ではなく、すぐに手術が必要というわけではありません。

しかし、しこりが大きくなると、強い痛みをともなう生理痛や不妊症につながる恐れがあります。

また、子宮筋腫はエストロゲンの影響で大きくなる良性腫瘍です。
そのため、更年期から閉経を迎えてエストロゲンの分泌が減少すると、少しずつ小さくなっていきます。

子宮筋腫の原因

子宮筋腫ができる原因はいまだに解明されていません。しかし、以下のような項目が原因として考えられています。

  • 閉経によって腫瘍が小さくなることから、エストロゲンが密接に関係している
  • 明確な因果関係は不明であるものの、遺伝的要因もある

親が子宮筋腫を発症している場合、子どもが発症する可能性が2.5倍高くなるという報告もあるのが現状です。

子宮筋腫病院を受診するタイミング

子宮筋腫は、腫瘍が大きくなるとひどい生理痛や貧血になるほどの経血の増加、不妊症に発展するリスクが高まります。
そのため、悪性でなかったとしても、発見できた場合は早めに受診することが重要といえるでしょう。

生理痛がひどくなってきた、経血量が以前よりも増えた場合、一度婦人科を受診することをおすすめします。

腫瘍が小さいうちは自覚症状がないため、気づきにくく、子宮頸がん検診を受けても検査方法が違うため子宮筋腫を見つけることはできません。
子宮筋腫の早期発見には超音波検査が有用です。

特に妊娠を望む場合には、子宮頸がん検診を受ける際に経膣超音波検査も一緒に受けるようにするとよいでしょう。
年に一度、婦人科検診を行うことで、子宮筋腫をはじめとした子宮に関する異常の早期発見が期待できます。

子宮筋腫の検査

MRI検査

子宮筋腫の検査では、悪性腫瘍やがんなどの可能性を考慮して以下のような検査を行います。

<問診・内診>
自覚症状や妊娠歴の有無、生理の期間、経血量などを確認します。
その後、子宮や卵巣に異常がないか確認する検査内容です。ある程度の大きさの腫瘍は内診でみつけることが可能です。

<血液検査>
子宮筋腫ができると貧血を引き起こす場合が多いため、貧血の有無やがんとの鑑別のために腫瘍マーカーを確認するために血液検査を実施します。

<経膣超音波検査>
内診では発見が難しい小さい腫瘍、病気を発見するための検査です。
腫瘍の大きさ・位置・数を正確に把握できます。

<MRI検査>
手術が必要と判断された時に、悪性腫瘍と区別が難しい場合に行う検査です。
MRI検査では、超音波検査よりも詳細に子宮内の状態を把握できます。

<組織診>
がんの心配がないかどうか子宮内膜の組織を採取し、顕微鏡で確認する検査です。

子宮筋腫がみつかった場合でも、症状がなければ定期的な検査で経過観察となる場合もあります。
また、子宮筋腫の検査は健康診断の場合、保険適用外となり自由診療です。

しかし、子宮筋腫の症状があったうえで、医師が必要であると判断した検査では、保険が適用されるといった違いは把握しておきましょう。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫の種類は、腫瘍が発生する場所によって以下の3種類に分類されます。
筋腫のできる場所や向き・症状の表れ方など、それぞれに症状に応じて特徴があります。

<粘膜下筋腫>
子宮内膜の下に腫瘍ができるタイプで、もっとも発生率が低い子宮筋腫の1つです。

しかし、小さくても経血量増加による生理不順や貧血の症状が出やすいため、注意が必要な子宮筋腫です。腫瘍が大きくなると、出血しやすくなる・生理不順・不妊の原因になる場合も少なくありません。

<漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)>
漿膜下筋腫は子宮の外側に発生し、子宮内に影響を与えることが少ないため、腫瘍の数が増える・大きくなるまで症状が表れにくい子宮筋腫です。

しかし、進行した場合には、以下のような症状が表れます。

  • 茎部が捻じれると強い痛みが出る
  • 腫瘍が大きくなると周囲の臓器(膀胱や直腸)が圧迫されるため頻尿や便秘になる

漿膜下筋腫は、自覚症状を感じにくいものです。
しかし、まれに腫瘍が捻じれ、激痛を引き起こすことがある点に注意しましょう。

<筋層内筋腫>
筋層内筋腫は、子宮の筋肉の中に腫瘍ができるタイプで、最もよく見られる子宮筋腫です。
腫瘍が小さい場合は自覚症状がなく、気づいたときには大きくなっていることも少なくありません。

筋層内筋腫は出血量が多くなる傾向です。
腫瘍が大きくなった場合には、子宮の収縮をさまたげ、生理不順の原因にもなります。

加えて、筋腫が大きくなると周辺の臓器を圧迫する影響で頻尿や便秘の原因となるケースもあります。

子宮筋腫の病院の種類

子宮筋腫の検査や治療を行う際に、病院の種類を把握しておきましょう。
子宮筋腫の場合、総合病院・大学病院・レディースクリニックが主な選択肢となります。

①レディースクリニック

  • 女性の専門医も多数在籍しているため相談もしやすい
  • 妊娠中に子宮筋腫がみつかった場合、出産を考慮した治療や出産までのサポートが可能
  • 治療や手術の実績が豊富な医師の診察や治療に期待できる
  • MRI検査の設備がないこともあるため、他の病院で検査しなければならないことがある
  • カウンセリングも対応しているところが多い
  • 子宮筋腫の検査では内診触診もあるため、女性医師を指名して検査できるところも多い

②総合病院・大学病院

  • がん診療連携拠点病院に指定されているところも多く、もしもがんがみつかっても治療や手術まで対応できるところもある
  • 精密検査に必要な設備が揃っているところが多い
  • 合併症などがみつかっても総合的に対応可能
  • 手術が必要になっても、手術から入院まで1つの病院で対応できるところが多い
  • 婦人科医が女性の医師とは限らないことに加えて、医師の指名ができない

子宮筋腫の大半は悪性でない良性腫瘍のため、検査だけを考えればどちらを選んでも大きな差はないといえます。
症状の具合や妊娠など自分の状況に応じて、通いやすい病院を選択しましょう。

子宮筋腫の病院選びの際に重視する点

ポイント

子宮筋腫の病院選びで迷う場合は、アクセス・総合的な検査と治療に対応した設備の有無・妊娠中かどうか・相談しやすい環境の4つを意識して選びましょう。

ポイントをおさえて病院選びを行うことで、自分が通いたい病院を絞りやすくなります。

➀アクセス

子宮筋腫の検査や治療では、定期検査などで複数回通う必要があります。

痛みの症状がある場合は通院だけでも大変です。
自宅の近くや公共交通機関の近くなど、アクセスが便利な病院を選んでおくとよいでしょう。

また、仕事状況によっては病院の診察時間と自分の休日が合わない場合もあります。
夜間の診療時間や休日診療の状況も確認しておくことで受診しやすくなります。

仕事をしながら無理なく通える病院を選ぶことも大切です。

②総合的な検査と治療に対応した設備の有無

腫瘍がすでに大きくなっている場合、MRI検査が必要になる可能性が高いです。

MRI設備がない病院も多いため、設備によっては他の病院で検査しなければなりません。
加えて、手術が必要になった場合、高度な技術が求められる症状には対応できない病院もあります。

検査や治療、手術で複数の病院を行き来することになると、交通費や時間が余計にかかってしまいます。
そのため、症状によっては設備の整った病院を選ぶことも大切です。

また、総合病院や大学病院によっては、初診時に紹介状が必要なところもあります。
このような病院では紹介状がない場合、診察料とは別に特別料金が加算されるケースも多いといえます。

大きな病院では紹介状を求められることが多いため、大病院を検討する場合は、事前に問い合わせておきましょう。

③妊娠中・妊娠予定かどうか

妊娠中や妊娠を希望している時期に子宮筋腫がみつかった場合、出産を考慮した治療に加えて、出産までサポートしてくれる病院を選ぶのが大切です。

妊娠中は子宮筋腫の経過と合わせて、おなかの赤ちゃんの状況も注意深く観察し、腫瘍の位置によっては分娩方法を変更する必要があります。

そのため、定期健診に通っている病院もしくは通院しようとしている病院で、子宮筋腫の治療と出産の両方に対応できるか確認することも重要です。

➃相談しやすい環境か

子宮筋腫は経過観察となるケースが多くあります。
しかし、経過観察中に症状が悪化してくると不安に感じてしまいます。

経過をみていくなかで、日常生活や仕事への影響など、疑問や不安について相談したいこともあるでしょう。

このようなときに、医師の人柄や対応が重要です。
話しやすい雰囲気を作ってくれているか、話をしっかり聞いてくれそうかをみておきましょう。

また、腫瘍の大きさや症状によっては手術による子宮摘出を考える必要もあります。
しかし、女性にとって子宮を摘出することは、妊娠や女性らしさといった観点から抵抗を感じる人が多い傾向です。

手術が必要になる結果が出たとしても、複雑な心境に寄り添った対応ができる医師かどうかは、安心感に大きな差が生まれます。

子宮筋腫はおよそ4人に1人の割合でみられます。
その分多くの病院で、知識のある医師が在籍している可能性も高いです。

検査や治療実績のほかに、安心して頼れる病院を選択できるようにしておきましょう。

子宮筋腫の病院選びのためのチェックリスト

チェックリスト

子宮筋腫の病院を選ぶにあたって、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • アクセス
  • 総合的な検査と治療に対応した設備の有無
  • 妊娠中かどうか
  • 相談しやすい環境か
  • 病院の評判

はじめに通いたい病院のホームページを確認して、対応できる項目や治療方針などをみておきます。
加えて、病院の雰囲気や医師の詳細、治療方針も確認しておきましょう。

また、医師のプロフィールなども詳しく載せている病院もあります。
顔写真や経歴の詳細を載せている場合もあるため、病院選びの検討材料として有用です。

また、子宮筋腫は多くの女性が抱える悩みでもあるため、口コミも多く投稿されている可能性も高いです。

あくまで、主観による意見の1つではあるものの、Googleマップや医療関係の口コミサイトなども参考にできます。
より詳しく病院の雰囲気や医師の対応などがわかる場合もあります。

まとめ

子宮筋腫の病院を探す際は、はじめにアクセスのよい病院をピックアップしてみましょう。
そこから設備や雰囲気など、自分に合いそうな病院を絞り込んでいきます。

子宮筋腫は、女性ホルモンの影響で徐々に大きくなる可能性があります。
経過観察中に腫瘍が大きくなって、不安に感じてしまうこともあるでしょう。

悩みや不安をすぐに相談でき、信頼の置ける医師やスタッフがいる病院に出会えればベストです。
病院選びのポイントに沿って、満足のいく病院を選択してみてください。

以上お読みいただきまして、少しでも子宮筋腫治療の病院選びのお役に立てましたら幸いです。

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