まだ若いから・・そう思わずに!思った以上に大切な『婦人科検診』【医師にインタビュー】

【目次】

婦人科検診を受けにいく目安は?
婦人科検診でわかる病気
婦人科検診での具体的な検査方法は
病院・クリニックの選び方
婦人科検診を受ける時大事なことは
まとめ

 

婦人科検診と聴くと、「定期健診の際、オプションで選ぶもの」「一定年齢になると自治体から案内が届くな」と思いつく方も多いと思います。
女性専用の検診だということは分かるけれど、どんな検査で何が分かるの?私は受けたほうがいいの?そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 今日は、女性には是非受けてほしい「婦人科検診」について、検診受診の目安や検診でみつかる病気、クリニックの選び方までをご紹介します。

今回お話しを聞かせて頂きましたのは、中島佳奈先生です。

中島 佳奈2016年都内大学医学部卒業。臨床研修終了後は救急科、総合内科として臨床に従事。救急科専門医

 

婦人科検診を受けにいく目安は?

“健康診断のオプション“そんなイメージの強い婦人科検診ですが、医師からは「実はこんな症状を感じたら、まずは婦人科に行き検査を受けてもらいたい」と言われる症状があります。それは、大きく分けると、腹痛・閉経後の出血・乳腺のしこりが挙げられます。

「腹痛」・・・・・普段感じるお腹の痛みや胃腸の痛みという感覚ではなく、女性ならば感じ取りやすい“月経痛のような重怠い痛み”を指します。月経時でない際の月経痛は婦人科系リスクの入り口と考えられます。

「閉経後の出血」・・既に閉経しているのに、急に出血があった場合は、子宮系リスクが隠れているかもしれません。

「乳腺のしこり」・・自身で見て触って感じられるしこり。このしこりも触ってよく動くものは良性の可能性が高いと言われています。注意が必要なのは、固く、触ってもあまり動かずに、皮膚が引きつるようなしこりです。皮膚はひきつることで、光の当たり方が変わり皮膚が茶色っぽくなったりしていたら、高いリスクを疑う場合が多いです。

 分かりやすい上記3つ目安を感じたら、迷わず婦人科へ行き受診をお奨めします。また、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんは、初期症状を感じにくく検診でたまたま見つかるケースも多いため、定期的な検診を受けて頂きたいと思います。一般的な健康診断のオプション婦人科検診で疑わしい結果が出た場合は、たとえ二度手間でも婦人科へ行き詳しく診て頂くようにしてください。

 

婦人科検診でわかる病気

次は、婦人科検診で発見できる病気についてお話をしていきたいと思います。
婦人科検診では主に、乳がん・子宮頚がん・子宮体がん・卵巣がんの4つに罹患していないかと診ていきます。

乳がんは、婦人科系がんの中で最も多く、20人に1人が罹患すると言われています。そのため、国を上げて検診を実施しています。手術で一部または全部を摘出し、その後放射線治療を行いますが、現在は技術も進化し乳房の再建をすることもあります。
子宮頸がんは、意外と知られていませんが、ウイルス(ヒトパピローマウイルス)が原因です。進行してくると手術が必要となり、その後は放射線治療や化学療法が用いられます。
妊娠・出産を経験した女性のうち8割くらいは罹っているといわれていますが、発症しない場合も多いがんです。

次に子宮体がんは、あまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、子宮体部から発生したがんをいいます。発症のピークは40~50代と言われています。手術は全摘出になる場合が多く、術後はホルモン療法が取り入れられます。罹患しやすい人としては、肥満の方やホルモン剤を服用している方が挙げられます。

最後に卵巣がんは、患者数は少なく良性腫瘍の場合が多いです。ですが、自覚症状が少なく見つけることが難しいため、罹りやすい閉経時期には意識して検査をすることが必要になります。

 

婦人科検診での具体的な検査方法は

婦人科検診に行くと、どんな検査をされるんだろうと不安な方もいると思います。ここではどんな検査が行われるかを説明します。
乳がん・・・・視診 → 触診(しこりの有無) → レントゲン(マンモグラフィー)
ここで疑わしい場合は、エコー(超音波)検査をして癌なのか良性腫瘍かを判断します。
マンモグラフィーかエコーかと迷われる場合、まずはマンモグラフィーを受け、何か気になることがあった際にエコーを受けるという選択がいいと思います。

子宮頸がん/子宮体がん/卵巣がん・・・・視診 → 膣の組織検査 → 超音波検査(膣に機械を挿入)→ 組織検査で異常があった場合は再度少し大きめの組織を採取して検査を行います。
子宮体がんは、子宮頸がんで、体がんの疑いがあると診断された場合に体がん検査を行うことが多いです。子宮頸がんはウイルスが原因であるのに対し、子宮体がんは肥満やホルモン剤治療をしたことがある方が罹る可能性が高いことから、上記の要素をお持ちの方は、体がん検査を進めることがあります。
また、卵巣がんは、初期症状がないため、見つけにくい病気です。それだけに検診の重要性も増してくるといえます。

婦人科系のがんは、40~50代がピークと言われていますが、若年でも発症する例は見受けられ、進行も早くなります。特に乳がん.子宮頸がんについては、30代以降はリスクがあると考え、定期的な検診を心掛けてほしいと思います。

 

病院・クリニックの選び方 

ちょっと身体に違和感(腹痛や胸のしこりなど)を感じ、病院に行ってみようと思った時、ふと「何科に行けばいいかな?」と悩むことはありませんか?そんな時は迷わずに婦人科に行くようにしてください。それは、膣から見るエコーは婦人科にしかなく、お腹の超音波検査も消化器科とは異なってくるからです。
また、乳がんの疑い(しこりなど)を感じた場合は、乳腺外科をお奨めします。一度自身が住んでいる地域で、婦人科と乳腺外科をチェックしておくと、いざ受診する際に役に立つでしょう。

 

婦人科検診を受けるとき大事なことは

最後に婦人科検診を受ける際に大切なことをお話します。
婦人科検診の問診は、とてもデリケートな内容が多いため、ついはぐらかしてしまったり、本当のことを言えなかったりすることもあるかもしれません。ですが、その「答え難い質問」は病気を見つけるため、とても大事な質問です。医師を信頼して正直に答えてほしいと思います。

 

まとめ 

恥ずかしいから・まだ若いから・痛みは不安だから・・・。検査を受ける前、不安になったり、まだ受けなくていいかなと考えてしまうこともあると思います。また、働き盛りで忙しく、そんな時間が取れないという女性も多いことでしょう。ですが、婦人科検診は、早期発見・早期治療で女性の身体を守るために、とても大切な検査です。

『自身の身体のためにも、2年に1回は自ら婦人科検診を受診する』
そんな身体との向き合い方を是非持ってほしいと思います。

 

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